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雲南省の交通網は「12次5ヶ年計画」により急激に発達。自動車道、鉄道、飛行機、船などの輸送体系が整備され、雲南省は国内と東南アジアを繋ぐ重要な玄関口となっています。

道路網

 

昆明を中心に、四川省、貴州省、広西省、チベットなど周辺の省とを結ぶ道路交通網および雲南省内道路交通網が形成されています。2011年全省の道路延長は21.45万キロメートルに達し、その内高速道路の延長が2746キロメートル、二級以上の1級道路の延長は13141キロメートルに達しました。現在、昆明から河口、昆明から磨憨、昆明から瑞麗など昆明を中心に7省、4カ所の国境接続という高速道路のネットワークが完成し、ベトナム、ラオス、タイ、ミャンマー、インド、を結ぶこれら四つの国際大通りはすべて高速道路により繋がりました。特に昆明〜バンコク間1,800kmの開通により雲南省はASEAN経済圏の要衝としての認識が高まっています。

鉄道

 

貴陽~昆明、成都~昆明、南寧~昆明、内江~昆明の鉄道は貴州、四川、広西、重慶と繋がり、また南北経済回廊と位置づけされるベトナムと繋がる昆明~ハノイ線も完成。省内では蒙自~宝秀、昆明~大理などの鉄道も整備されています。現在、鉄道総延長5000キロメートルに延伸達成を計画。今後約6,000キロメートルに延伸する計画も予定しています。計画されている主な工事には国内各省を繋ぐ高速鉄道、及び省内の重要都市を接続。最終的には8省、4国境経路という鉄道ネットワークが形成されます。

空港

 

雲南省は中国で最も空港の多い省です。現在二つの国際空港、八つの国内空港があり、四つの空港建設を予定しています。現在、国際・国内線は70ルートが開通し、昆明を中心に国内及び東南アジアを中心とするハブ航空ネットワークを形成しています。2012年6月昆明長水国際空港が北京、上海、広州に続く中国4番目のハブ空港として開港しました。昆明長水国際空港は、昆明市内中心部から東北に直線距離約24.5kmの場所に建設され、市内からは高速道路を経由して通常30〜40分で着く距離です。計画キャパシティーは年間3,800万人の旅客、貨物95万トン、30.3万回の離着陸能力を想定して設計され、滑走路は東側4,500m、西側4,000mの平行で2本建設されました。今後の拡張計画として2期工事に更に2本の平行滑走路を建設予定です。

 

長水昆明国際空港

空港基本データ

 

54.83万平方メートルの旅客ターミナル、3.5万平方メートルの貨物ターミナルを設置。2012年8月までの営業実績として開始1ヶ月で、毎日560回最高585回の離着陸があり、1日約7.5万人1ヶ月計188万人の旅客数であった。乗り入れ航空会社は、東方航空、中国国際航空、中国南方航空、昆明航空、祥鵬航空、四川航空、重慶航空、深セン航空、海南航空、北京首都航空、春秋航空、成都航空、アモイ航空、西部航空、タイ航空、ラオス航空、大韓航空、香港ドラゴン航空、吉祥航空、英安航空、マレーシア航空、ユニーエアー、ベトナム航空、エアーアジア、上海航空、山東航空、奥凯航空、香港航空、国泰航空、シルクエアー、タイ国際航空、タイ東方航空、バンコク航空、カンボジアトンレサップ航空。メインターミナルとしている航空会社は、東方航空、昆明航空、雲南祥鹏航空の3社。カーゴ会社は香港快運航空、シンガポール貨運航空、FEDEX、東方航空が乗り入れています。

 

物流の未来

 

雲南省の物流総額は2011年度1.3万億元に達しました。このことから省の中心となる昆明市では圧迫する物流を改善するために、インフラへの積極的な財政投資を行い、物流産業を中堅産業に発展させる総合計画が進められています。昆明―バンコク間道路の開通、 アジア横断鉄道(Trans-Asian Railway)、そして長水昆明国際空港の開港と重要なインフラが完成。この先、物流産業が雲南省経済発展に欠かせない重要な中堅産業の位置づけになることを目標に現在、計画を実行しています。計画の全体像は、昆明を中心に、中国の西部地域および沿海経済発展地域と周辺国家間を貫通する物流ルートの中心地となることを求めて行く計画となっています。今後、2015年までに、雲南省内物流の総需要は2.38億トンに達すると予想しており、2011年から2015年にかけて平均増加幅は約12~16%に達すると予測しています。その統計から、重点的に5つの国際物流センター建設を計画。まず騰俊物流センターの一期が完成し稼働開始。安寧南アジア国際物流センター、晋寧国際物流センター、王家営鉄路コンテナー物流センター、国際空港物流基地と嵩明物流センターがすでに着工建設中です。また同時に、10の物流タウンも建設する計画が明らかとなり、また重点的に14のアジア商業貿易物流センターを建設することを昆明市は発表しました。 2012年5月羅平鉄道物流基地の完成により、雲南省、貴州省、広西省、3省間の鉄道・道路による物流ルートが実現しました。これを皮切りに昆鉄は統一された鉄道物流センターを各地路線に配置。“第12次5ヶ年計画”末までに、省内46の物流センターの建設を計画する予定です。

 

輸出入ターミナル

 

これら物流開発の目標として雲南省が国外の東南アジアと南アジア、それと国内の西南および華東地域を結ぶ交通中枢であることから、エネルギーネットワーク、物流センター、通信インフラの建設計画を進めています。 具体的な実施目標として2015年までに、基本的な物流網がほぼ完成する見通しで、その後2020年までに、国内外の道路、鉄道、パイプライン網(共同溝)、電力網と通信インフラ設備を完成させ、交通、エネルギー、物流、情報などのルートを全て開通させる計画です。これは、雲南省が西南に向けてのプラットフォーム機能を有することで、中国国内沿岸部からの産業移転を促し、東南アジア、南アジアに向けての輸出加工基地としての役割を果たすことを目的に計画されました。またこれら先進的な物流サービスと情報プラットフォームをつくりあげることにより、昆明市を主要都市と地方区域を結ぶ国際物流センターへと変化させ、大理、景洪、蒙自、臨滄などの地方中枢都市を地域的な物流都市へ成長させることを目的に実施されつつあります。また国外貿易の出入り口となる磨憨、河口、瑞麗、猴橋、孟定などでは国境国際物流センターの建設を推し進め、近隣各国との流通の迅速化の為に、保税物流の専門的な物流システムを完備します。

 

物流ターミナル

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