地下鉄1号線、2号線初期開通

昆明地下鉄中4月30日、昆明地下鉄1、2号線が部分的に開通しました。これまでに開通している地下鉄は、6号線の空港から東部バスターミナルまで、1号線の新しい学園都市から南部バスターミナルまででしたが、今回北部バスターミナルから南の学園都市までが繋がり、初めて昆明中心部で地下鉄を利用することができるようになりました。

環境アセスメントへの市民参加 昆明地下鉄 車両内 

 今回開通した地下鉄1、2号線は、北から南まで合わせて全長42.1キロで、31の駅が利用できます。朝6時20分から夜22時まで、5分おきに運行しており、北部バスターミナルから南の学園都市まで1時間10分程で移動することができます。

5月1日から中国は労働節の3連休で、車はいつものように大渋滞でしたが、どこにも出かける予定のない人は、試しに地下鉄に乗ってみたようです。中国版ツイッターでも次々に写真が載せられ、「上海に来たみたい」「速くて便利」などと感想を漏らしていました。240ある座席はすべて埋まり、今までに無い混雑ぶりを見せていました。地下鉄の従業員は3連休も休みなし、「あと数週間は万一に備えて休みなく働く」とのことです。この4日間でなんと56万人が利用したと発表されました。それもそのはず。初乗りが2元(1元≒18円)で、最高でも7元という安価な値段設定なのです。(※ちなみにタクシー初乗りは10元)また、市内のバスカードと一体化した交通ICカードや携帯電話を利用すれば、1割引で乗車することができます。

昆明地下鉄駅

 

これまで中心から孤立し、バスを乗り継いで市内まで出てこなければならなかった大学生たちは大喜び。しかも学生割引を利用すれば5割引で乗車できます。60~69歳は2割引、70歳以上の市民は無料で乗車でき、今後多くの市民に利用されることでしょう。