南アジア博覧会で盛り上がる昆明

昆明市 地下鉄 試運転 昆明市内では、地下鉄工事に加えて道路改修工事が一斉に始まり、交通渋滞が更に深刻さを増しています。その深刻さは、15分の通勤時間が50分以上かかるほどなのです。それもそのはず。6月に開催される中国-南アジア博覧会へ向けて、昆明市内の一斉交通整備が始まったからなのです。

中国-南アジア博覧会とは、雲南省昆明市にて開催される、南アジア商品や投資などが集まる大博覧会です。2004年に昆明輸出入商品交易会に設置された南アジア館が始まりで、2007年に南アジア国家商品展として独立し、今年はじめて、国務院の承認を経た国家レベルの展覧会へと昇格しました。それにより名称も新たに中国-南アジア博覧会へと変わりました。規模を表すと、「中国政府が手がけるオリンピックや上海万博に対し、雲南省が手がける南アジア博覧会」といったところ。省として失敗は許されません。雲南省は成功のために全力を尽くしているのです。

南アジアの商品なんて日本ではあまり見る機会が少ないですよね。それに同会場で、南アジアの外資誘致プロジェクトの説明会も開催されるので、どんなプロジェクトがあるのか今からわくわくしています。

昆明地下鉄 南アジア博覧会広告この雲南省の重大イベントへ向け、政府は車道や歩道の整備、下水工事、交通整理、街の緑化、照明の新設や修繕などを急ピッチで進めており、結果、どこもかしこも工事中という状態になりました。これだけ一斉に工事が始まると、交通が不便となるのは当たり前ですが、6月には見違えるように美しい春城になった昆明に出会えることでしょう。昆明市内 歩道工事