4月21日、雲南省から2名の企業経営者が業務視察のため日本に訪問、私はアテンドと通訳のため全行程同行しました。目的は、雲南省でのあるプロジェクトの参考のため
日本の建築や様々なサービスなどを見て実感したいとの希望で実現しました。
昆明市では何度も社長と打ち合わせを重ね、理想と想像たくましい希望を実現しようと、1日平均3カ所以上は訪問するという、これでもかという限りの忙しいスケジュールを詰め込み、ばてないかと心配していましたが、最後まで元気な笑顔の表情で無事に帰国され、今やホッとしています。
社長にとって初めての日本。関空、夜到着の便で、まずは京都の和風温泉旅館に宿泊しました。翌朝、おそるおそる感想を聞くと「外国にいる感じがしない・・・・」。心無しかぽーっとした表情でのご感想。よくよく聞くと日本人のサービスが気持ち良く、とても自然に馴染めたとのこと。その後は怒濤の各地視察が始まり、日本企業や庭園、観光施設、養老施設、医療施設、温泉などを視察体感し、8日間の日程を無事終えました。最後に成田空港で今回の視察の感想を尋ねると、「日本は想像通りで逆に驚いた(理想を実現している)。日本の技術や、おもてなしと言うサービスに心打たれ、中国に欠けている大事なものがここにあるのを実感した。周りにもこの日本の凄さを伝えたい。ありがとう」と感動して帰国されました。
社長の感想はリップサービスかなと思ったのですが、改めて振り返ると、同行した私も久しぶりに帰国し客観的に日本を見渡し思ったことは、何処をとっても街中に緑が溢れ、自然や歴史的建造物を保存することにとても気を使っていることに気付かされました。そんな技術や考え方が中国では今、とても必要とされていると思うと、あの言葉は社長の本音だと確信しました。その雲南省はまだまだ山や自然が豊富だと想像している方も多いと思いますが、今後必要となってくるのは、その環境保護、文化遺産の保存そしてそれらを思いやる気持ちだと思います。そしてこの日本を支えてきた思いやりのある様々な技術が雲南省を支える新しい潮流として広まることを願い、頑張っていこうと思っています。